遊びでなくなってしまった子どものスポーツ
原瀬瑞夫:増補いまスポーツで子どもが危ない,五月書房,1992。
第1章 少年スポーツが抱えている問題点,p.p8-20同名より転載
かつて,子どものスポーツは遊びの延長にすぎないものがほとんとどでした。川や裏山,時に道路さえも,子ども
たちにとっては格好の遊び場でした。

子どもたちは,そこで独自のルールを作り,危険にさぐりを入れながら屈託のない時間を過ごしたものです。

その時代,子どもたちはスポーツを楽しむ方法を肌で知っていたように思えます。ルールを窮屈なものと思う子ど
もはいなかったはずです。何故なら,それは「子ども同士で決めたもの」なのですから。それに,一定の規約がな
ければ,ゲーム自体なんの面白味もないことを本能的にさとっていました。

ゲームが始まると,その場はもっとも人間的な緊張感が子どもたちを支配します。精一杯の努力が実を結んだら,
Vサインを誇らしげに指で作り,失敗した時は,チェッ!と舌打ちし,地団太ふんでくやしがるまでです。

子どものスポーツの本質は,勝ち負けを越えた一種の連帯感に裏打ちされたものであるべきです。過去の子ども
のスポーツにはその連帯感が確実にあったと思われるのです。

ところが現代では,子どものスポーツはもはや遊びではなくなってしまいました。
それは「大人によるスポーツの管理」が急速にすすんだことに原因があります。

大人のスポーツのミニチュア化
(追って掲載します)
                

オリンピック主義
(追って掲載します)
                

子どもの全国大会
(2002/12/28掲載済み)